「仕事と家庭、どうすればうまく両立できるんだろう…」
「もっと家族との時間を大切にしたいけど、キャリアも諦めたくない」
「夫婦で協力して、何か新しいことに挑戦してみたい」
現代を生きる多くの人が、このような想いを抱えているのではないでしょうか。
私たち夫婦は、そんな悩みへの一つの答えとして「家族でチームの働き方」というスタイルを実践し、提唱しています。
この記事では、私たちが考える「家族でチームの働き方」とは具体的にどのようなものなのか、なぜそのような働き方を選ぶに至ったのか、そして、その実践から見えてきた可能性についてお話しします。
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「家族でチームの働き方」私たちの定義
私たちが考える「家族でチームの働き方」とは、ひと言でいえば、「家族みんなが、お互いの仕事や活動を理解し、応援し合い、時には一緒に取り組みながら、共通の目標に向かって進んでいく」というスタイルです。
もう少し具体的に言うと、
- 仕事と家庭を切り離さない
「仕事の時間」「家庭の時間」と厳密に分けるのではなく、良い意味で境界線を曖昧にし、生活全体で仕事も家庭も楽しむ - 家族を「巻き込む」
自分たちの仕事や事業に、パートナーはもちろん、将来的には子どもたちも自然な形で関わっていけるような環境を作る。無理強いするのではなく、興味や得意を活かせる形が理想 - 得意を活かし合う
夫婦それぞれが得意なこと、やりたいことを尊重し、家庭運営も仕事も、固定観念に縛られずに役割分担をする - 家族ぐるみで成長する
仕事を通じて得た知識や経験、人との繋がりを家族で共有し、家族みんなで成長していく
私たちは、夫婦で会社を経営しているため、一般的な会社員の方とは状況が異なる部分もありますが、この「家族でチーム」という考え方は、どのような立場の方にとっても、働き方や家族との関わり方を見つめ直すヒントになるのではないかと考えています。
なぜこの働き方を選んだのか?~夫婦それぞれの想いと価値観の融合~
この働き方を選ぶようになった背景には、私たち夫婦それぞれの価値観と、将来に対する考えがありました。
妻である私は、元々仕事が大好きで、子どもが生まれてもキャリアを継続したい、社会と繋がり続けていたいという想いが強くありました。いわゆる「育児に専念する」という従来の母親像に、自分自身がしっくりこなかったのです。
一方、夫は「自分が絶対に仕事をしたい!」という強いこだわりはなく、むしろ積極的に育児に関わりたいタイプ。家事や育児をすることに全く苦を感じない、むしろ楽しんでできる人でした。
子どもが生まれる前から、夫婦で「子供が生まれた後の生活や働き方」について何度も話し合いました。その結果、「こうあるべき」という固定観念に縛られず、「やりたい方が、やりたいことをやろう」という結論に至ったのです。これが、私たちの「家族でチームの働き方」の原点となっています。
「家族でチーム」を実践して見えてきたこと
実際にこの働き方を意識して生活する中で、様々なメリットや新しい発見がありました。その中でも具体例を3つあげてご紹介します。
パートナーの仕事への深い理解と応援体制
例えば、以前、私の仕事の関係で家族全員で海外(バリ島)へ行く機会がありました。夫も同行し、私の仕事仲間やその家族たちと交流することで、私がどのような事業に関わり、どのような人たちと仕事をしているのかを肌で感じてくれたようです。
その結果、「妻の仕事をより応援したい」という気持ちが強くなったと言います。これは、単に言葉で説明するだけでは得られない、貴重な体験でした。家族が仕事内容を深く理解してくれることは、何よりの力になります。
子どもたちとの新しい関わり
現在はまだ子供たちが小さい(1歳と3歳)ですが、将来的には、子供たちが自分たちの興味や「やりたいこと」を見つけたとき、それを会社の事業として一緒に展開できるような形を作れたらと考えています。
子供たちにも会社の役員として関わってもらい、家族みんなでビジネスを創り上げていく。そんな未来を想像するとワクワクします。
従来の「当たり前」からの解放
先日、夫が右腕を骨折し、一時的に家事育児がほとんどできなくなるという出来事がありました。その際、夫がインターネットの掲示板に「片手でもできる家事育児のコツや便利グッズを知りたい」と投稿したところ、「パートナー(妻)」と書いたにも関わらず、回答者からは「そんな時くらい旦那さんに頼ればいいのに」といった趣旨のコメントが寄せられたそうです。
この経験から、世間にはまだ「家事育児は主に女性が担うもの」という固定観念が根強く残っていることを改めて感じました。しかし、「家族でチーム」という意識があれば、そのような固定観念に囚われず、その時々で最適な役割分担を柔軟に選択できます。
「家族でチームの働き方」を実現するための大切なこと
この働き方を実現し、継続していくために、大事にしているいくつかの重要なポイントをお伝えします。
夫婦間の徹底的な対話と価値観の共有
「何を大切にし、どんな未来を目指したいのか」日頃から夫婦でしっかりと話し合い、お互いの想いを理解し合うことが全ての土台となると思っています。
周囲の理解と協力的な環境
私たちがラッキーだったのは、同じように「家族でチーム」という価値観を持ち、実践しているビジネスパートナーや友人が周りに多くいること。仕事の打ち合わせに子供が同席しても温かく受け入れてくれるなど、理解ある環境は非常に重要です。取引先も含めて、そのような関係性を築いていけるとさらに◎
柔軟性と変化への適応力
家族の状況や子どもの成長、仕事の内容も常に変化していきます。固定的な役割に固執せず、状況に合わせて柔軟にやり方を変えていく姿勢が大事!
最後に
「家族でチームの働き方」は、私たちにとって、仕事と家庭のどちらかを犠牲にするのではなく、両方を豊かにするための挑戦です。それは、単に効率を求めるだけでなく、家族の絆を深め、共に成長していく喜びを感じられる働き方だと思っています。
もちろん、これが正解だと言うつもりはありません。それぞれの家庭の状況によって取り入れられる部分も異なると思うので、皆さんの働き方や家族との関係を見つめ直し、より自分たちらしい、幸せなライフスタイルを築くための一つのヒントになれば嬉しいです!
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