【夫婦で法人化のリアル】ハードルは?メリットは?会社員共働きとどう違う?

私たち夫婦は、一般的な会社に所属するのではなく、自分たちで合同会社を設立し、その役員として働くというスタイルを選んでいます。

共働きが主流の今、夫婦がそれぞれ別の会社で働くのではなく、「自分たちの会社で一緒に働く」という形は、ユニークなかたちかもしれません。

会社を立ち上げる、あるいはフリーランスになることは、ハードルが高いと感じる方もいるでしょうし、向き不向きもあると思います。

会社員が悪いというわけではなく、会社員として成功している人もいれば、私たちのように独立して家庭環境が良くなったり、夫婦関係や幸福度が上がったという人もいます。

今回は、夫婦で会社を立ち上げることのリアルなメリットや、実際にそうした働き方を選んだ人たちの事例を交えながら、私たちの考えをお伝えしたいと思います。

目次

会社設立は意外と難しくない。でも、継続は…

「起業」や「法人化」と聞くと、多額の資金や特別な資格が必要だと思われがちですが、実は設立自体はそれほど難しいものではありません。

実際に経験している人に話を聞くと、「意外と気軽にできるよ」という声が多いのが現実ですし、私たち自身もネットで情報を検索したり、経験者にアドバイスをもらいながら、自分たちの力で立ち上げることができました。

もちろん、法人化して会社を継続させていくことは、決して簡単なこと・楽な道ではありませんが、今の働き方にしんどさを感じているなら、独立も一つの選択肢として考えてみる価値はあるかもしれません。

身近な事例:夫婦でパーラーを開業した知人の話

最近、私たちの身近な知り合いが、夫婦でパーラー(軽食や飲み物を提供するお店)を始めました。ご主人は元々飲食業に携わっていましたが、部門がなくなりデスクワークに。飲食への想いを抱えながらモヤモヤした日々を送っていたそうです。

そして、夫婦そろって仕事を辞め、第二の人生としてパーラーを開業。小学生と中学生のお子さんがいる中での大きな決断です。さらに、このご夫婦は親の介護も抱えながら、お店を臨時休業することもあるそうです。

会社員だったら、「家族のことで休みます」と言うことに、いくら会社が理解を示してくれても、申し訳なさや周囲への負担を感じてしまうかもしれません。子育ても介護も、私たちの世代にとっては他人事ではありません。

しかし、このご夫婦は、大変な状況の中でも幸福度が高いと感じているそうです。
やりたいことで独立し、家族の状況に合わせて柔軟に働き方を調整できる。このことが、精神的な充足感に繋がっているのかもしれません。

私たち夫婦の場合:時間と場所に縛られない働き方のメリット

私たち夫婦も、介護の経験はまだありませんが、この知人の話は非常に参考になります。もし同様の状況になった場合、今の働き方であれば、比較的柔軟に対応できると考えています。

時間と場所の自由

私たちは、時間や場所に縛られない働き方を基本としています。家族を優先すべき時はそちらに時間を使い、自分の時間で効率的に仕事を進めることができます。夫婦二人とも出社の必要もありません。

ミーティングの工夫

定期的なミーティングはありますが、週5日ということはありません。夜にミーティングが入る場合は、子どもたちの参加をOKにしてもらったり、ビデオをオフにして耳だけ参加したりと、取引先の理解を得ながら工夫しています。

このような働き方ができるのは、自分たちで仕事の進め方や関わる相手を選べるからです。これが、私たちの幸福度を高めている大きな要因の一つだと感じています。

会社員でも柔軟な働き方は可能?変化する企業側の事情

もちろん、会社員でも柔軟な働き方ができる企業も増えています。子育て世代向けの転職サービスでは、フルリモートやフレックスタイム制を導入し、それが当たり前になっている企業も紹介されています。

しかし、コロナ禍でリモートワークが推進された後、再び出社指示に戻る企業も出てきています。大手企業でさえ、方針転換は起こり得るのです。

また、フルリモートであっても、勤務時間中は常にPCの前にいなければならなかったり、作業内容を細かく管理されたりするケースも聞きます。これは、情報漏洩対策や業務管理の観点からは合理的かもしれませんが、働く側にとっては窮屈に感じることもあるでしょう。

(余談ですが、カフェで社外秘情報を大声で話している人を見かけることがありますが、情報管理の意識は非常に重要です。私たちは、お客様とのコンサルティングなどは必ず個室で行うなど、情報漏洩には細心の注意を払っています。)

挑戦するなら、無防備は禁物!地に足のついた準備を

夫婦で会社を立ち上げることは、今の働き方に疑問を感じている人にとって魅力的な選択肢の一つです。
しかし、「誰でも簡単に成功できる」といった甘い言葉に惑わされないでください。

  • 現実的な視点を持つ
    挑戦することは素晴らしいが、無防備な状態でのスタートは危険!
  • 近しい人に相談する
    実際に起業している人、特に自分と似たような業種や状況の人に話を聞くことがおすすめ!
  • 甘い話には要注意
    「補助金を使えば資金は不要」「こうすれば簡単に儲かる」といった話は鵜呑みにせず、慎重に判断することが大切。

私たちも、様々な起業家の方々と関わる中で、「さすがにこれは危なっかしいな」と感じるケースも見てきました。

前向きな挑戦は応援したいですが、あまりにも現実離れしていたり、甘い話に流されすぎていると感じる場合は、一度立ち止まって現実を見つめ直すことも必要です。

最後に:独立は一つの選択肢。でも、準備と覚悟を忘れずに。

まとめると、夫婦で会社を経営することは、誰にでも挑戦できるチャンスがあるし、多くのメリットがある。その一方、相応の覚悟と準備も必要ということです。

経験上、決して楽な道とは言えませんが、今の働き方に違和感があるなら、挑戦してみる価値は十分にあると思います。

私たちは、このブログを通して、私たちのリアルな経験や考え方を発信しています。それが、皆さんの働き方や家族のあり方を見つめ直す、何かしらのヒントになれば嬉しいです。

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