【夫婦で起業×2歳差2人育児】仕事と育児のリアルな両立バランス、どうしてる?

「夫婦で会社を経営しながら、小さい子ども2人の育児ってどうやってるの?」
「仕事と育児、どっちを優先してる?バランスは?」

私たち夫婦は、自分たちで合同会社を設立し、3歳半と1歳半の子ども2人を育てています。

この「夫婦で起業」と「2人育児」という2つの大きな軸をどう両立させているのか、よくご質問をいただきます。

今回は、私たちのリアルな仕事と育児のバランスについて、これまでの経験を交えながらお話ししたいと思います。

目次

子どもが生まれる前:それぞれの役割分担への想い

子どもができる前から、私たち夫婦はそれぞれ異なる事業を担当していました。

私(妻)はオンラインで完結する仕事が中心で、将来子どもができても在宅で働ける基盤がありました。そして、「バリバリ働きたい!」という気持ちが強かったです。そのため、妊娠前から「子どもができたら、夫(コータ)にメインで子育てをしてほしいな」と漠然と考えていました。

一方、夫は以前、児童福祉関連の仕事に携わっていたこともあり、子どもと接することが好きで得意なタイプ。

ただ、夫自身は「妻が周りに言うほど、自分が育児にコミットするとは思っていなかったかもしれない」と当時を振り返ります。(私が「うちは夫が育児するんで!」と周りに宣言しまくっていた影響もあるかもしれません…笑)

1人目出産:夫メインの育児、私は産後1ヶ月で仕事復帰

長女の妊娠が分かった(あるいはその直前)頃に会社を設立。妊娠期間中から夫婦で話し合い、「長女が生まれたら、基本的に夫がメインで育児をする」と決めました。

夫は当時担当していたシェアオフィスの管理業務を最低限にし、育児に専念。私は、自分の母性がどうなるか未知数だったため、まずはこの形を選びました。

実際に長女が生まれてみると、私にも母性が芽生えましたが、初めての育児は戸惑うことばかり。そんな時、夫が育児にほぼ専念してくれていたことで、同じ熱量で相談できる相手が身近にいたのは本当に心強かったです。

私は、娘と関わりたい時は関わり、仕事に集中したい時は集中するというスタイルで、産後1ヶ月ほどでオンラインでの仕事に復帰しました。(帝王切開の傷が痛む中でしたが…!)

この時期の仕事と育児の優先順位は、育児70%、仕事30%くらい。

私たちは合同会社の役員なので育休制度はなく、働こうと思えば働けるし、収入がなくても良ければ休める、という状況。幸い、出産前に貯蓄を準備していたことと、私が3~4割程度働いていたことで、貯金を切り崩すことなく生活できました。

長女が2歳になる頃まで、本当に「パパっ子」で、夫がいないと寝ないほどでした。

夫の柔軟性:「どっちでもいいよ」というスタンスが家族を救う

夫は、「働くのも好きだし、家族(育児)にコミットするのも好き。だから、妻がやりたい方を優先して、俺はどっちでもいいよ」というスタンスでした。

このどちらかに偏らず、状況に合わせて柔軟に対応できるという夫の姿勢は、家族にとって非常に大きかったと感じています。

もし夫が「仕事に集中したい」タイプで、従来の男性的な働き方(帰宅が遅く、仕事優先)を選んでいたら、私は育児に自信がなかったので、今のようにはいかなかったかもしれません。

(余談ですが、現在、夫が腕を骨折し、私がほぼワンオペで育児・家事・仕事・夫の介助をこなしています。その大変さを痛感し、改めて世の中のワンオペ育児をされている方々への尊敬の念が深まりました…!)

2人目妊娠のタイミング:悩んだ末の「流れ」と「奇跡」

長女の育児が少し落ち着いてくると、「いつ仕事に100%復帰するか?」「2人目はどうするか?」という悩みが浮上しました。

育休がない私たちにとって、このタイミングは非常に重要。年齢的なことも考え、あまり間を空けたくないという想いもありました。

そんな中、周りの友人たちが妊活を始めたこともあり、「今ならいけるかも?」という不思議なタイミングが訪れます。

長女の時は欲しかった時にすぐに授からなかったので、2人目も時間がかかるだろうと思っていたのですが…なんと、その月に挑戦した1回で妊娠!本当に「来る時は来るんだな」と実感しました。

結果的に、長女と1歳11ヶ月差(2学年差)で長男が無事に誕生しました。

2人育児の現実:記憶がないほどの怒涛の日々…そして少しの光

しかし、1人と2人では全く違いました。

2歳差育児(特に上の子のイヤイヤ期と0歳児のお世話)は想像を絶する大変さで、正直なところ、当時の記憶はほとんどありません…。夫婦2人で全力で頑張っても、毎日がギリギリでした。

長男が1歳を過ぎ、保育園に通い始めてようやく少しずつ余裕が出てきましたが、それでも最初の数ヶ月は頻繁な発熱などで落ち着かず。妊娠期間も含めると、3年ほどは仕事に100%コミットできていなかったかもしれません。

本格的に「仕事を頑張ろう!」と思えるようになったのは、本当にごく最近のことかもしれません。

ただ、この間もオンラインや在宅で仕事を続けられ、収入がゼロにならなかったことは、本当に「準備しておいて良かった!」と心から思える点です。

2歳差育児は、想像以上に大変ではありますが、3歳半・1歳半になった今、少しずつ子どもたち同士が遊んでくれるようになり、家族4人のバランスや関係性を考えると、このタイミングでの妊娠出産がベストだったな、と思うことができています。

夫婦の攻守交代:過去の経験が今の「家族でチーム」に繋がる

実は、結婚する前後の時期、私(妻)が「どこでも働ける仕事がしたい」と宣言し、その準備期間として収入がほぼゼロだった時期があります。その間、会社員だった夫が生活を支えてくれました。まさに「攻め(夫)と守り(私)」の役割分担です。

その後、私がWebライターとして夫の収入の数倍を稼げるようになり、「夫にも会社を辞めてもらい、もっと自由な働き方をしよう!」と提案。

このような夫婦間での攻守交代の経験があったからこそ、今の「家族でチームの働き方」という柔軟なスタイルが築けているのだと思います。

子どもが生まれる前にこのような経験ができたのは大きかったですが、子どもが生まれてからでも、夫婦で話し合い、協力し合えば、理想のバランスは十分見つけることができると思います。

最後に:仕事と育児のバランスは永遠のテーマ

特に女性にとって、キャリアを積みたい時期と妊娠・出産・育児の時期が重なることは大きな課題です。

私たちのケースが全ての方に当てはまるとは思いませんが、
育児期間中も、最低限の収入を確保しつつ、後悔なく育児にコミットできた
という経験が、誰かの参考になれば嬉しいです。

仕事と育児のバランスは、家族の形や子供の成長に合わせて変化し続ける永遠のテーマ。

これからも私たち夫婦は、その時々でベストな形を模索し続けていきたいと思います。

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