「子供との時間を大切にしたいけど、仕事とのバランスが難しい…」
「もっと家族みんなで豊かに暮らしたいけど、どうすればいいの?」
私たち夫婦は、「家族でチームの働き方」をモットーに、夫婦で法人(合同会社)を設立し、それぞれが役員として働いています。
夫(コータ)はコワーキングスペースの運営管理をリモートで対応。妻(ミオ)はWebマーケティングのコンサルティングやWeb制作を完全オンラインで行いながら、3歳半と1歳半の子どもたちとの時間をたっぷり確保するライフスタイルを送ることができています。
子どもが生まれたら、家族との時間を何よりも大切にしたい。これは夫婦共通の想いでした。
しかし、仕事と育児の両立は簡単なことではありません。私たちは、子どもが生まれる前から「家族時間を優先できる働き方」を意識し、妊娠を機に本格的にワークスタイルをシフトさせてきました。
今回は、そんな私たちが「家族時間を優先するための理想的なワークライフバランス」を目指すために、特に意識してきた5つのポイントをご紹介します。
Point.1 「場所」にとらわれないワークスタイルを確立する
まず私たちが手放したのは、「場所」の制約です。決まった時間に出社しなければならない、オフィスにいなければならないという働き方は、私たちにとって大きなストレスでした。
なぜ重要か?
- 通勤時間をなくし、その分を家族や自分の時間にあてられる。
- 子どもの急な体調不良や行事にも柔軟に対応できる。
- 働く場所を自分で選べることで、心に余裕が生まれる。
私たちの実践例
- 夫婦ともに、パソコンとインターネット環境があれば仕事ができるリモートワークを基本に。
- 夫のシェアオフィス運営も、基本はリモート対応。お客様対応は電話中心で、会員さんは自由に施設を利用できる仕組みに。
- 妻のWeb制作やコンサル業務も、ミーティングを含め全てオンラインで完結。
この形を、第1子の妊娠がわかる頃までに整えることができました。
Point.2「時間」や「時給」にとらわれないワークスタイル
次に意識したのは、「働いた時間=収入」という考え方からの脱却です。会社員やアルバイトのように、時間給で働くスタイルでは、家族との時間を確保しつつ十分な収入を得るのは難しいと感じていました。
なぜ重要か?
- 自分のスキルや提供する価値に対して価格を設定できるようになる。
- 働く時間を自分でコントロールしやすくなる。
- 「時間」ではなく「成果」で評価される働き方を目指せる。
私たちの実践例
- 夫婦で経営やマーケティングの基礎を徹底的に学ぶ(今も継続中)。
- 自分たちで商品やサービスを生み出し、提供する力を養う。
- 「時給」という概念がなくなり、提供する価値に応じて収入を得られるように。
妻の私は、朝型の人間で、産後の授乳時期は明け方4時くらいから覚醒してしまうのですが、その時間にパソコンやスマホで作業できる仕事を進めることで、効率的に仕事時間を作ることができました。
今も朝型の自分の特性を活かし、午前中に集中して仕事をし、13:00〜14:00くらいには仕事を終わらせて、午後は比較的ゆっくり過ごすというリズムを確立。心身ともにかなり楽になりました。
Point.3 週の半分は「柔軟な働き方」を意識する(メリハリをつける)
子どもたちが保育園に通い始め、少しずつ生活リズムが整ってきた最近、特に意識しているのが「働き方のメリハリ」です。
なぜ重要か?
- 長時間ダラダラ働くのではなく、集中する時と休む時のメリハリをつけることで、生産性が上がる。
- 予定に縛られない「余白」の時間を持つことで、突発的な出来事にも対応しやすくなる。
- 心身のリフレッシュにも繋がり、結果的に家族との時間もより豊かになる。
私たちの実践例
- 1日のうち、午前中に集中して作業やミーティングを行い、午後はのんびり過ごす。
- 週のうち、例えば月・火・金にアポイントを集中させ、水・木は比較的自由に動けるようにスケジュールを組む。
- 働く時間が減っても、単価の高い商品や月額契約のサービスを持つことで、収入を維持または向上させることも可能。
アイデア次第で商品を生み出し、働き方をデザインできるのは、今の時代の大きなメリットだと感じています。
Point.4 夫婦二人とも「やりたくないこと」は無理にやらない(外部の力を借りる)
夫婦といえども、得意なこと、苦手なことはそれぞれ。そして時には、「夫婦二人ともやりたくない…」という家事なども出てきます。
そんな時、無理にどちらかが我慢して担当するのではなく、外部の力を借りるという選択肢を積極的に取り入れています。
なぜ重要か?
- 苦手なことやストレスを感じる作業から解放されることで、心に余裕が生まれる。
- その時間を、より得意なことや家族との大切な時間にあてられる。
- 「夫婦だけで解決しなければならない」という思い込みを手放せる。
私たちの実践例
夫婦ともに苦手意識のあった日々の料理(特に献立作成や買い出し)は、料理代行サービスを利用。友人でもある料理上手な方にお願いし、子供たちのお弁当にも使える作り置き惣菜を作ってもらっています。
これにより、食事の準備にかかっていた時間とストレスが大幅に軽減され、家族団らんの時間が増えました。
その他、ベビーシッターや家事代行なども、必要に応じて活用。これらは「出費」ではなく、豊かな時間を生み出すための「投資」だと考えています。
Point.5 パパとママが「仕事を楽しんでいる姿」を子どもに見せる
そして、私たちが最も大切にしているのがこれです。
家族時間を優先するために仕事の調整をすることも大事ですが、それ以上に、親が仕事に誇りを持ち、楽しんでいる姿を子どもたちに見せることが、子どもたちの将来にとって大きなプラスになると信じています。
なぜ重要か?
- 親が楽しそうに働く姿を見ることで、子どもたちが仕事に対してポジティブなイメージを持つきっかけになる。
- 「仕事」と「家族」を切り離すのではなく、家族みんなで仕事に関わる意識を育む。
- 子供たちに、多様な働き方や価値観があることを見せられる。
私たちの実践例
- 子どもたちにも分かる言葉で仕事の話をしたり、意見を聞いてみたりする。
- 子どもたちが、Zoom会議や講座に参加できるような環境をつくる。
(ありがたいことに、私たちのビジネスパートナーやお客様は、家族を大切にする私たちの姿勢を理解し、Zoom会議中に子どもが顔を出しても温かく受け入れてくれます。) - オンラインで国内外の人々と繋がって仕事をする姿を間近で見せることで、子どもたちの視野を広げるきっかけにも。
最後に:理想のワークライフバランスは、常に変化し続けるもの
今日お伝えした5つのポイントは、私たちが試行錯誤しながら見つけてきたものであり、今も完璧にできているわけではありません。子どもたちの成長や家族の状況に合わせて、理想の形は常に変化していくものだと考えています。
大切なのは、夫婦でしっかりと話し合い、その時々でベストなバランスを見つけ出し、協力しながら実現していくこと。
そして何より、家族みんなが笑顔で過ごせる時間を最大限に作ること。
私たちの経験が、皆さんの「家族でチームの働き方」や「理想のワークライフバランス」を考える上での、何かしらのヒントになれば幸いです。