私たち夫婦は現在、3歳半と1歳半の子どもたちと共に沖縄で暮らしています。
夫(コータ)は沖縄県出身、妻(ミオ)は神奈川県から移住して10年目になります。
「家族でチームの働き方」を実践し、国内外を自由に飛び回れるライフスタイルを目指している私たちにとって、沖縄は今のところ最高の拠点。
しかし、「沖縄に永住したい」と強く思っているわけではありません。
今回は、私たちがなぜ沖縄を拠点にしながらも「複数拠点生活」を目指しているのか、その理由と将来の展望についてお話しします。
私たちの理想:沖縄をベースに、国内外へフットワーク軽く
私たちの理想は、沖縄をベースとしながら、国内外の様々な場所に拠点を増やしていくことです。
それは、居心地の良い場所、あるいはビジネスチャンスがある場所に、家族みんなでフットワーク軽く移動できるような生活。
そのための準備として、夫婦ともにオンラインで仕事ができる体制を整え、時間や場所に縛られないワークスタイルを確立してきました。(夫の施設管理の仕事も、基本的にはリモートで対応可能です。)
実際に、ビジネスパートナーが住むインドネシアのバリ島へは定期的に訪れており、今年はドバイへの家族旅行も計画中です。
また、私自身がフィリピンのセブ島で働いていた経験もあるので、良いかたちで繋がれたらなと。あとは私(妻)が英語留学でカナダやアメリカに住んでいたことがあるので、英語圏の国々との繋がりも模索中です。
現時点では、「絶対にここ!」と決めきらず、1週間・2週間といった単位で様々な地域に滞在し、子どもたちの反応も見ながら、私たち家族に合う場所を探していきたいと考えています。
将来的には、必要に応じて、沖縄以外の場所に新たな拠点を設けたり、生活の軸足を別の場所に移すことも視野に入れています。
なぜ今、沖縄を拠点にしているのか?
では、なぜ今の私たちが沖縄を拠点として選んでいるのか?理由はいたってシンプルなのですが、5つポイントをあげてお伝えしてみます。
居心地の良さと、夫の出身地である安心感
何よりもまず、沖縄が私たちにとって非常に居心地が良い場所であること。そして、夫の出身地であり、いざという時に助けてくれる家族や友人が近くにいるという安心感は大きいです。
「家族でチームの働き方」を実践する仲間がいるコミュニティ
ありがたいことに、沖縄には私たちと同じように「家族でチームの働き方」に共感してくれている家族友達や、すでに実践している家族友達が数多くいます。
同じ価値観を持つ家族同士で交流し、助け合えるコミュニティが既にあることは、私たちにとってめちゃくちゃ心強い!子どもたちにとっても、保育園や学校だけでなく、親同士の価値観が近い家庭の子どもたちと交流できる環境は貴重だと考えています。
子育てしやすい環境
沖縄は自然豊かで気候も温暖。そして何より地域全体で子どもが多く、子連れに優しい場所が多いのが、3歳と1歳の子どもがいる私たちにとっては非常に重要なポイントです。
祖父母との交流
夫の実家が近く、祖父母(夫の両親)が孫たちとの交流を心から楽しんでくれています。
私たち夫婦自身、幼い時に祖父母が亡くなり、一緒に遊んだ記憶があまりないため、子どもたちが世代を超えた交流の中で多くのことを学べる環境は、本当にありがたいと感じています。
妻の私が仕事で県外や海外に出張する際も、快く子どもたちを預かってくれ、感謝しかありません。
沖縄独自の文化や歴史に触れる機会
沖縄には、エイサーや民謡、方言など、独自の豊かな文化と歴史があります。子どもたちが、自分たちのルーツである沖縄の文化に触れ、それを誇りに思えるような経験をさせてあげたいと考えています。
私自身、移住当初は沖縄の文化に戸惑ったり、県外出身者としての居心地の悪さを感じたりすることもありましたが、子どもが生まれてからは、沖縄の良さをより一層感じるようになりました。
沖縄暮らしの現実:経済的な側面も考慮が必要
素晴らしい環境である沖縄ですが、経済的な側面では、住みづらさを感じることもよくあります。
最近は物価が上昇し、人気のエリアでは家賃も高騰しています。沖縄県内の企業に勤める場合、給与水準が全国的に見て高いとは言えず、共働きでも生活が厳しいという声が多いのも事実です。
私たちが沖縄で比較的自由に暮らせているのは、
- 自分たちで事業を興し、沖縄県外(主に東京や大阪の企業)のクライアントと取引をしているため、沖縄の経済状況に左右されにくい。
- オンラインで完結する仕事が中心である。
という点が大きいと感じています。
もし沖縄の企業に勤めていたら、今の生活は難しかったかもしれません。
私たちの「拠点」に対する考え方:身軽さとフットワークを重視
このような背景から、私たちは「拠点」に対する考え方として、特定の場所に縛られず、いつでも身軽に動けるフットワークの軽さを重視しています。
ローンを組んで家や車を買わない
ローンを組むと、その返済に追われたり、その場所に縛られたりする可能性があるため、基本的には一括で購入できる範囲のものを選んでいます。
「モノ」より「体験・経験」にお金を使う
家や車といった固定資産よりも、家族で様々な場所へ行き、多様な経験をすることにお金を使いたいと考えています。
もちろん、家を持つことやローンを組むことを否定するわけではありません。投資として不動産を所有することも有効な手段の一つ。大切なのは、夫婦で価値観をすり合わせ、何に重きを置き、どこにお金を使っていくかを話し合うことだと考えています。
最後に:理想のライフスタイルは、夫婦で創り上げていくもの
沖縄を拠点としながら、国内外に複数の拠点を持ち、家族みんなで自由に飛び回る。
これが、今の私たちが目指す理想のライフスタイルです。
その実現のためには、経済的な基盤はもちろん、夫婦間の価値観の共有、そして変化を恐れずに挑戦し続ける姿勢が不可欠です。
私たちの働き方や考え方が、皆さんの「家族でチームの働き方」や理想のライフスタイルを考える上での、何かしらのヒントになれば幸いです。