「家族でチームの働き方」を目指す私たち夫婦にとって、子育てももちろん「チーム戦」。
今回は、私たち夫婦が子育てにおいてどんなことを大切にしているのか、そして理想の子育てを実現するために何が必要だと感じているのか、最近参加した地域の「お話し会」での気づきも交えながらお話ししたいと思います。
パパの積極的な育児参加、その理由は?
我が家では、夫(コータ)がメインで育児を担当しています。(もちろん、私も積極的に関わっていますが、子どもの急な体調不良や病院の付き添いなどは、基本的に夫が対応してくれています。)
夫がここまで積極的に育児に関わってくれる理由の一つは、私が妊娠中に「仕事の方を頑張りたいから、子育てはお願いね」と伝えたことに対する「責任感」が大きいようです。
もちろん、元々子ども好きで、以前は児童福祉の仕事に携わっていた経験もありますが、「言われたからやっている」という義務感は全くなく、むしろ「やりたいことをやりたいようにさせてもらっている感覚」だと言います。
そんな夫が子育てで意識しているのは、意外にも「できるだけ放置すること」。これは、何もしないという意味ではなく、「過保護になりすぎず、子どもの自発的な行動を見守る」ということ。
心配性の私(妻)がつい先回りして止めてしまうような場面でも、夫は子どもを信じて、ある程度の距離を保ちながら見守る姿勢を大切にしています。(子育て支援センターなどでは、他の親御さんから「どこのパパさんだろう?」と思われるほど、独特の距離感で見守っていることも…笑)
「お話し会」で感じた疑問と、ママたちの孤独とプレッシャー
先日、地域の保護者向けのお話し会に参加しました。そこで目の当たりにしたのは、多くのママたちが、子育ての悩みを一人で抱え込み、涙ながらに心の内を語る姿。
「自分の育て方が悪いのでは…」
「この対応で本当に合っているのだろうか…」
日々一生懸命子どもと向き合っているからこそ、不安やプレッシャーを抱えてしまう気持ちはとてもよくわかります。
お話し会では、臨床心理士の方が専門的なアドバイスをしてくれましたが、私はその様子を見ていて、「なぜママだけがこんなに責任を感じているのだろう?」という疑問を持ちました。
私たちの子育てスタンス:「自分が育てている」と思わないこと
幸い、私たち夫婦は、子育てでそこまで精神的に追い詰められることは少ないと感じています。
もちろんそれは、子どもたちに大きな発達の問題がなく、ラッキーだったということもあるかもしれませんが、それ以上に、「自分が(あるいは私たち夫婦だけで)子どもを育てている」という感覚を持たないように意識していることが大きいかもしれません。
私たちは、子どもたちは「両親だけでなく、祖父母、保育園の先生、地域の友人家族など、たくさんの人に育てられている」と考えています。
三世代・四世代で同居して育児していた一昔前の時代は、これが当たり前だったのだと思いますが、今は核家族で育児をするのが大多数の時代。人間の歴史的に考えても、やはり育児に関しては多くの人に頼りながら子どもを育てていく方が健全な気がします。
私たちはこの考えを「チームで育児」という夫婦共通認識としています。夫も、「自分一人じゃ何もできない」という感覚が根底にあるため、自然と周りを頼り、チームで子育てをするという考え方が身についているようです。
- 何か問題が起きた時に、自分だけを責めずに済む
- 多様な大人と関わることで、子どもたちの視野も広がる
- 親自身も心に余裕ができ、子どもと穏やかに接することができる
「チームで育児」を実現するために必要なこと
この「チームで育児」という理想を実現するためには、いくつかの重要な要素があると考えています。
- 頼れる人間関係(コミュニティ)を築くこと
尊敬でき、子どもたちに積極的に関わってほしいと思える人たちとの繋がりを大切にする。 - 経済的な安定
困った時に、ベビーシッターや家事代行など、外部のサポートを気兼ねなく頼める経済力も必要。 - 夫婦間の共通認識
「チームで育児をする」という価値観を夫婦で共有し、協力し合える体制を作ること。 - 柔軟な働き方
子どもや家族を優先できる、時間や場所に縛られない働き方も、心の余裕を生み出す上で重要。
これらの要素が複合的に絡み合い、初めて理想的な「チームで育児」が実現できるのだと思います。
簡単なことではありませんが、一つ一つ課題をクリアしていくことで、確実に理想に近づけると信じています。
最後に:「一人で抱え込まない」子育てを
子育てに「正解」はない。
大切なのは、親が一人で悩みを抱え込まず、周りの力を借りながら、心に余裕を持って子どもと向き合うことだと思っています。
私たちのような「チームで育児」という考え方が、少しでも皆さんの心を軽くするきっかけになれば幸いです。
私たちも、これからも夫婦で協力し、周りの方々の力も借りながら、子どもたちにとって最善の環境を作っていきたいと思います。